頷くしかなかった。


声を出したら泣いてしまいそうだったから。

自覚してすらいなかった事を言い当てられるのは、
かえって気持ちがいい。


スッキリした。


そうか。

私はなにか出来たんじゃないかって思ってたんだ。


だから苛ついてた。

欲しかった言葉をもらって、
想像以上に感動している自分に驚いていた。


騙されちゃいけないよって、誰かが言った。


そうかもしれないけど、
悪くはないと思う自分がそこにいた。