私が持っているこの力を、私は

超能力や

霊感

なんてものだとは思っていない。



私には霊は見えないし、

その人の過去や

未来を見たりも出来ない。


私の目に映るのは、

魂の輝きだ。



歪んだり、

くすんだりして、

その人の周りをゆらゆら揺れる靄(モヤ)だ。



だから私は、

彼のようにはならない。



ただ、

人形のように
感情を抑圧する彼から、

よく見える場所にいるだけだ。


そして、

悲しいときに代わりに泣いて、
苦しいときに代わりに苦しみ、
苛ついているときに代わりに怒る。




それが、

私が彼と出会った
意味だと思っている。