「触れられても嫌がらないのはそういう事でしょう?」


言われて、思わず目を細めた。


魂に下心とか、

そういうものが見えないから、

なんて言って理解できるだろうか。




そういう欲みたいなモノ(食欲や睡眠欲も同じようだけれど)はよく見える。




女の子に触れて、
何も感じない男もどうかと思うけれど、

とにかく警戒するに値しないのだ。




「なるほど。」


彼は一人納得した。




どうやら今、考えていたことが伝わったらしかった。