そして一時期、

彼等は私で


多重人格状態の形勢の過程を再現しようとして、

激しい虐待をしていた。


子供はいつか忘れるとでも思っていたのだろう。



でも、覚えている。



食事を与えられなかったのも、

殴ったり怒鳴られたりしたのも、

膣に指を押し込まれた事もハッキリと。



それでも私は、
自分の中に他者を住まわせてみたりはしなかった。


私は父方の祖母に助け出され、

目を覚まし
改心したらしい両親の元に戻ったのは
たしか半年くらい後の事だった。