次の日は月曜日で、

だから学校があった。



勉強は嫌いではないのだけれど、


学校の中は

若くて

歪みの幅が極端な、

そういう魂が

狭い部屋いっぱいにぎっしりと詰め込まれていて
息苦しかった。



しかも、

どうやらクラスメイトがクラスメイトを刺したらしい。


朝からニュースになっていて、

学校の周りにはテレビカメラが並んでいた。



そのおかげで、

今日の授業は午前だけだと聞かされた。



いつもこの空間にいた二人が、

加害者と

被害者になった

という事実がどうにも信じられなくて。



ただ、

教室の中に

暗く

重苦しい空気が漂っている気がして

余計に居心地が悪かった。


女子生徒の中の何人かは、

泣き崩れて保健室に行ってしまった。



私はその二人と特別仲がよかったわけではない。


けれど、

どこか物悲しくて、

少し苛ついていた。


この苛つきの意味がわからぬまま、


チャイムとチャイムの間の時間を


ただ生きていた。