「あんた・・・気付いてないの?」

美優が目を見開く。

「はっ?何に?」

「はぁ・・・。あんた、どこまで鈍感よっ」

「だから、何のことだよっ」

「んなこと、自分で確かめなさいっ」

「はぁ?あ〜もうワケわかんねぇ・・・。」

寛斗はしゃがみこんだ。

「・・・あんた、由利亜のこと好きでしょ?」

寛斗は、顔を真っ赤にして焦った。

「はっっんで知って・・・。」

「み〜んな知ってるっつの。」

「マジで」

「わかってないのは、由利亜くらいじゃない?」

「そんな分かりやすいかぁ、俺。」

「うん。」

「即答かよ・・・。」

凹む寛斗。

「一番気付いてほしい子に気付かれないって・・・切ない男だね、あんた。」

「うっせぇ。」

「どして、告んないの?」

美優の問掛けに寛斗は・・・