ピーンポーン

朝、いつものように鳴るインターホン。
寛斗だ

あたしは、急いで髪をくくり、鞄を引ったくった。

ドアを開けると、寛人がいつもの飽きれ顔で立っていた。

「お前なぁ〜。毎朝毎朝、その遅刻癖なんとかなんないの?」

「ごめん・・・」

あたしは、首をすくめ謝った。

「しゃぁねぇな。行くかっ。」

寛斗は笑顔で言った。

「うん」

寛斗は、こうして毎朝あたしを迎えに来てくれる。

あたしは、そんな優しい寛斗が大好きだった。

けど・・・それは、あたしが幼なじみだからなんだよね?