うそ・・・?

心配してくれたの?

・・・嬉しい。嬉しいよ。

ねぇ寛斗、ちょっとは、期待しても、いいですか?

あたしのこと、好いてくれてるって・・・。

「心配・・・してくれたんだ。」

「いっいや・・・。お前が休むとか珍しいから。」

「・・・ありがとう」

「うん・・・。」

沈黙が訪れた・・・。

寛斗が、ついに口を開いた。

「あの・・・一昨日のことなんだけど・・・。」

ついにきた・・・このときが。

聞かなくちゃ。

だけど、やっぱり・・・。

あたしは、早口で言った。

「あっあれねも〜いくら校舎裏だからって油断しすぎっ☆」

「あっあれは・・・。」

あたしの口は止まらない。

「いやぁ〜水野先輩なら納得っていうか。美人だしっ。」

「聞けって」

辺りはシーンとしていて、風の吹く音だけが聞こえる。