「田浜、ごめん」



「なんで?」


「なんでって
お前、右耳・・・・」



「左耳あるやんっ
それに一生聞こえんわけじゃ―――」


一生聞こえんわけじゃない、と言おうとしたときいきなりたけに抱きしめられた