「考え直してみないか、ア」


「アミ、ディギアっ、やっほー!」

兄さまの言葉を無遠慮にさえぎったのは、ダニエルだった。


「兄さま?」

ボクが確認するように言っても、

「いや、頑張ってくれ。
アミなら大丈夫だろうがな。これで、我が家も安泰だ」

と少し冗談まじりに笑うだけだった。


そしてダニエルに話しかける兄さまの笑顔を見ているうちに、
ボクも笑っていた。

気がかりがどこかに飛んでいってしまったようだ。