ママも心の底では先生を慕っているし、
ルフラン先生はママにとりわけ敬意を払って、
接してくれているからだ。


先生は紳士的なので、汚い部屋に呼ぶのは忍びない。
ボクは急いで部屋の片付けを始める。


薬草調合の本と、失敗に終わった、
干からびた薬草がそこらじゅうに散らばっている。


とても女の子の部屋……ではないだろう。
けれどまあ、これがボクの部屋なのだ。


片付いたころに、先生がやってきた。