木にもたれかかって座っていたら
いつの間にか眠っていたらしく、
ママがボクを呼んでいる声がした。


「アミ、もうすぐルフラン先生がお見えになるわよ~」

「ん…先生!? うわぁ、準備しなきゃ!」


ルフラン先生、というのはボクの家庭教師だ。

ママよりもレベルの高い内容の勉強を教えてくれる。
学者のママは、少し面白くないらしく
先生には心なしか冷たい。


ボクはいつもそれを笑って見過ごしている。