「「風俗とかじゃねぇだろうなぁ?!」」
「・・・・・。」
この二人意外と気があうのかも。
那智と高貴が声を揃えてそう言うと、竜が膨れっ面をした。
「さっき雅にも言われたぁ。」
学生組と仕事組が帰ってくる頃、いつもの公園に集まっていた。
「面接は来週?」
美咲がわくわくした様にアタシの顔を覗く。
「うん。」
アタシがコクンと頷くと、勇ちゃんがアタシの髪をクシャッと撫でた。
「髪の毛黒くしなきゃな。」
「あーそうか。」
竜が紹介してくれたのは、竜もたまにバイトしてるらしい飲食店で。
個人店の小さな喫茶店。
「大丈夫だよぉ~俺こんなだしぃ」
「・・・・。」
うん、確かに竜は染めすぎて白髪みたくなってるけど
「さすがにしょっぱなからコレはまずいだろ?」
祐樹がアタシの頭を指差す。
確かに茶髪だけど、竜よりひどくないよ?
「那智に染めてもらえば?」
ちょっとニヤケタ顔してるのは何でだろう・・・。
雅がそう言うと、皆がそれに賛同し始める。
「んだよ。那智器用だもんねぇ」
「ちなみに俺も染めてもらってる」
「・・・・。」
那智に視線を向けてみる。
「ん?いいよぉー」
ニコッと微笑むと、あっけらかんとそう答えた。
思わず視線をそらす。
「・・・・・。」
変なアタシ。
どうしてかまともに目が見れないでいる。