アタシはそのままスクッと立ち上がる。


「そろそろ帰ります。」


「は?まだ18時過ぎだぞ」


祐樹が不思議そうにアタシを見上げた。


「うん。帰る。」


スタスタと逃げる様に去るアタシに、
誰かが何か言ったけど、無視した。




違う


違う


違う




恋なんてもうしない。



もう出来ないはずだもの。



きっと恋なんかじゃない。