「あー!!そっかぁ!愛美、那智ラブ?」

ポンッと手を叩いて笑顔を向ける美咲。


「・・・・・・。」

その言葉に、アタシは目を見開いた。


何故か、カーッと血がのぼる様な感覚。




「「「ま、まじぃ?!」」」


声を揃える三人組。

何も言わずに驚いた様子でアタシを見る高貴。

ニコニコしてる美咲。


「ち、ちがっ・・」

急いで否定しなきゃ、と思っていると


「ご、ごほんっ」


「!!!!!」

え?


咳払いが聞こえて振り返ると、ちょうど今着きましたとばかりに、バイクにまたがったままの那智が居た。




「・・・・・。」


「・・・・・。」

え・・・?



目があうとすぐ、
顔を真っ赤にした那智が、口元を片手でおさえて顔を背けた。




ちょっと待て。


聞いてたでしょ?