「愛美はねぇラブコールなんだよぉっ」

美咲が含み笑いをしながら、随分楽しそうにそう囁く。


「・・・・・。」

違うって言ってんのに。



「「「「マジ?!」」」」


「ち、違うよっ」

だから違うのに・・・・



皆が皆こちらに視線を向けてすごむ。
まるで面白い玩具を見つけた様に・・


「じゃあ何で携帯握り締めてんのさ!?」

「そうだ!誰だ!!白状しろぉ!」

竜の言葉に美咲嬉しそうに賛同する。



「・・・・・。」

違うのに・・・。



「マジなの?」

高貴が真顔でそう言うから、アタシはムキになって答えた。


「違う!那智から来た電話を取り損ねただけだ!」



「「「なぁ~んだ」」」

あからさまにガックリと肩を下ろす倉木のメンツ。


「・・・・・。」

だから言ってんのに。



そんな中で一人、頭を抱えて考え込んでる奴がいた。