愛美へ



私ね、ずっと良い子で生きてきた。


一人にならない様に、嫌われない様に。


必死で自分を偽ってたら、本当の自分もなくしたの。



だからかな。

白井に惹かれた。


自由に生きてるのに、いつも誰かに囲まれてる白井を好きになった。


それは愛美も同じだった。

アンタは自由で、自分を偽らない。

マイペースで付き合い悪いくせに仲間が居て、いつも誰かに守られてる。


必死にいい子を演じてる私には、誰も居ないのに。



アンタならさ、本当は私を、助けてくれるかもしれないと思ってたんだよ。