「あの人ね、玩具が欲しくて仕方ないの。いつもそうゆう相手が居ないとダメなの。」
「・・・・。」
フフッと笑って視線をそむけた。
胸がムカムカする。
「私ね、飽きられて捨てられちゃったんだけど、何か今回の事で元に戻れそう。」
ニッコリとアタシを見上げて微笑む由美を見て、プツンと何かが切れる音がした。
「・・・・。」
あぁ。
何かもうだめみたいだぁ。
ガンッ!!!!!
気づいたら胸倉を掴み、由美の体を壁にうちつけてた。
「っざけんな!!何で祐樹なんだよ!!アイツ今どこに居るんだ!!!」
大声を張上げると、ざわめいていた教室が一瞬にして静まり返る。
「離して。」
「言えよっ!!!」
「・・・・離せっ!!」
バシッ!!
由美がアタシの手を振り払う。
アタシはそれでも由美を睨みつけたまま、一歩も動かなかった。