「お前、直接本人に聞こうとしたのか?」


屋上の柵にもたれて、高貴が深いため息をつく。



アタシはまんまと図星をさされて、何も言えずに俯いた。


「・・・・祐樹は?」


「・・・・・。」


ふっと顔を上げて呟くアタシの質問に、無言のまま高貴は首を左右に振った。


「そう・・・」

まだ帰ってないのか・・



「今日、警察に行く。それまでに何か変わった事があったら連絡しろ。」


「・・・うん。」


高貴はアタシの返事を聞くなり、はぁああぁ~と大きくため息をつく。



「・・・・?」


「今から話す事、覚悟して聞けよ?」