その夜・・・・
ほんの一瞬だけ
みぞれまじりの雪が降った。
ポタポタ落ちてアスファルトに消えてく。
それを眺めて、
空が
アタシのかわりに泣いてくれてるんだと思った。
病院を出た頃には
もう涙は出なくて
アンタの笑い声も
生意気な笑みも
わかりにくい優しさも
子供みたいな喋り方も
全て・・・・
全てが過去の思い出だけになる。
未来をなくした魂は
どこへ行くのかな・・・
見上げた月はただアタシを眺めているだけで
答えてなどはくれなかった。
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