那智・・・・
好きだよ。
でも・・・・・
ごめんね
今は行かなきゃ
白井が・・・・・
待ってるから・・・・・
ババババ・・・・
バババババ・・・・
「いいの?」
「・・・・・」
バイクを走らせながら、梅沢がアタシに尋ねた。
アタシは何も答えられずに、ただ梅沢の背中に風を避ける様隠れた。
同類だから・・・・
いつか白井がアタシに言った。
その言葉の意味は、今となればとてもわかりやすい問題で
アタシは白井に自分を重ねて
だから放っておけなかったんだ。
アイツが寂しそうにしてると、胸が切なくなるのは・・・・
アタシもその寂しさを知ってるから。
アイツが自分を否定する度、何故かアタシが苛ついてしまうのは・・・
きっとアタシ自身を否定されてる気持ちになるから
愛や恋とは違う
この感情の名前を
アタシはまだ知らない。