次の日。



相変わらず寝起きの悪いアタシは、一時間遅れて学校に向かった。



「愛美!!」


下駄箱の前
焦った様子で駆け寄って来た千田が、デッカイ声で叫ぶとアタシの腕を掴んだ。


「・・・何?」


ローファーから上履きに履き替えながら視線を向けると



「由美ちゃん凄いぞ!何でだ?!」





「・・・・は?」


思わず聞き返してしまう。



「いいから来いよっ」


「・・・・。」

言われるがまま腕を捕まれて教室に向かうと
窓側の席、椅子に座った由美の後姿が見えた。


「由美?」

「・・・・。」

「!!!!!」