「はぁぁぁぁあああ」

激しい溜息をつき、バックルームで制服に袖を通す。


喫茶店で働き初めて一週間がたった。

最初だし、仕事を覚える為に、休みなしでシフトを入れてもらった。

マスターは良い人だし、忙し過ぎず、ホールの仕事もだいぶ要領を掴んだものの・・・・


「何なんだこれは・・」

バックルームの姿見を眺めて、また溜息をついた


白いブラウスに、黒白チェックのワンピースエプロン。

しかも胸下切り替えのエプロンの為、胸強調型・・・・

鏡の中のアタシは、まるで合成写真みたいだ。


マスターの趣味だとしたら単なる変態かもしれない・・・・


煙草をくわえて休憩用のベンチに腰を下ろす。

まだOpen30分前。

もうやる事やったし、後は・・・・


バタンッ

「おはよ~っ♪」

ご機嫌にバックルームのドアを開けた竜を睨みつける。

「遅いぞ・・・」


「あっ?じゃートイレ掃除俺やる~」

「やった。」

「じゃあフロア・・」

「やった。」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「えへへっ、愛美その制服マジで似合ってるよっ♪」

「・・・・・・」

いつもそうだこの子は・・・・・