結局四人でファミレスに入って、たわいもないお喋りをしながら時間を過ごした。


那智の思惑どうりだ。



解散する頃には、元々人あたりが良い由美はすっかり祐樹と打ち解けて、アタシから見てもいい感じに見える。



二人共アドレスと番号の交換をして、電車が来る時間ギリギリまで何やら盛り上がっていた。



「いいの?」

駅の改札口で、そんな二人の姿を遠巻きに見つめる。


「ん?何がぁ?」


那智はしゃがみ込んで煙草をくわえた。



「いや、彼女とかいらないのかなって。」


そういや那智から女の話しは聞いた事ない。


「いる。欲しいけど俺が好きじゃなきゃ意味なし」


「・・・・・。」


珍しく真面目な回答。


でもまぁもっともだ。