「ありがとうございました!失礼します!」

小さな木目調の喫茶店。
その入口でぺこりと頭を下げて、アタシは駆け出した。


駅の裏に集まった仲間達がアタシを見つけて不安げな視線を向ける。


「・・・・・・」

黙ってニッコリ微笑むと、指先で小さな丸を作って見せた。


「おーっ!やったな!」

「わ~い明日から俺と愛美同僚じゃん♪」

「明日から宜しくね」

竜に声をかけると、意味深にニヤッと笑った。


「えへへっ楽しみ」

「・・・・・・」


ちょっと寒気がしたのは気のせいだろうか・・・