「はぁぁぁ~・・・」


那智は気の抜けた様に、ドスンッとソファーに座り込む。


体を丸める様に前屈みになった那智を見下ろして


何だか胸がムカムカする。
まただ。

チクッとする痛みの様な症状まで出て来た。

重症かも。

病気かもしんない。


キッチンに向かおうとした時



「待って。」



那智がアタシの手首を掴んだ。

「・・・・珈琲・・」

入れようと思ったんだけど・・・

「・・いらない。」

「・・・・」

「座って?」


「・・・・・・」


言われた通り、アタシは那智の前に腰を下ろした

那智は困った様な顔をしてから、アタシを真っ直ぐに見て


「・・・・・」

そして重い口を開く。