夕方。

すっかりお腹が減る頃


ガラガラッ


玄関が開き、山崎が顔を出した。


「お前さ?俺の事パシリにしてないか?」


山崎がスーパーの袋をかったるそうにアタシに差し出す。


「あんたが食べたいんじゃないの?」

「は?」

そう言ったアタシに首を傾げて、一階の部屋のドアを勢い良く開けた。


「白井~!買い物頼むのはいいけどメールにハートマーク使うのやめろよっ!!」

山崎がそんな事を言いながらドアを閉める。


白井にメールさせたの、間違いだったかな・・・


ハートマークを使った白井からのメール。

それを見た山崎を思うと、ちょっと気の毒になる