「何で・・」
そう言いかけたアタシの言葉を遮る。
「花言葉は愛と美。ねー?愛美でしょーっ?」
アタシを見下ろしてニッと笑った。
「・・・・・」
そんな事聞きたいんじゃない。
「何で刺があるか知ってる?自分を守る為なんだよー?矛盾してるよね。花言葉のニュアンスとさぁ~」
「・・・・・」
「あ、気に入らなかったー?せっかく仕事後回しにしたのにぃ~っ」
ふて腐れた様に頬を膨らませた白井に溜息をつく
「仕事・・いいのか?」
「うん。借金取りみたいなもんだからぁー。明日でも出来るしー」
「・・・・・」
借金取り?
「なーにぃー?」
怪訝な顔で見上げたアタシに首を傾げた。
「・・・・・・」
何でこいつはこうなんだろう。
アタシには何がしたいのか良くわからない。
顔を上げて、白井の目を真っ直ぐに見つめた。
「お前の本性がアタシにはわからない。」