ガバッ!!

目が覚めて真っ先に辺りを見渡した。


「はぁぁ~・・・」


白井ん家に泊まったなんて本当に心から後悔。


疲れが残る体で、カーテンを開いた。


「・・・・・・雨」

雨が降ってる。


でも・・・・


携帯を開くと、時刻は正午過ぎ。

明日の朝まで、この雨は止まないでくれるだろうか。


パチン パカッ
パチン パカッ


ベットで上半身を起こしたまま、鳴りもしない携帯を開いては閉じた。


ガチャ

「・・・・・」

ん?

いきなりドアが開いたかと思えば・・・



「・・・・・」

バフッ


「な、な、何?!」


ふらふらした足どりで白井がいきなりベットに倒れ込んだ。


「死にそー」

ボソッと呟いて、顔だけこちらを振り返る。


「・・・・・・」

口元に血が滲んでる。


「殴られたのか?」

「んー。上には上がいるんだぁー」


「・・・・・・」

正直。

ザマアミロ

そう思った。


ベットから抜け出して、後ろを振り返る。


「一回帰るから。」

そう言って去ろうとするアタシを、白井が呼び止めた。


「なー・・・」

「・・・・?」