夢中すぎて気が付かなかった。



「・・探しもの。」

「手伝おうか・・?」

「いい。」

そう答えてまた手を動かす。


「でももう、帰るよ?」

困った様に梅沢が言った


あぁ、もうそんな時間か

「いいよ。一人で帰れるから。」


明日の朝になればゴミは持ってかれちゃう。

それまでに探さなきゃ。



ババババ・・・・
バババババ・・・・・

バイクが走り去ったのは夜の22時。

それからようやく


「あった・・・あったぁ・・・・」

午前0時。

プラチナの指輪を握りしめて、アタシは深いため息をついた。