アタシはぎゅっと拳を握った。


手の中には金のピアス。

それはきっと高貴の物だった・・・・



PRRRRR
PRRRRRR



長いコールが途切れた時、怠そうなアイツの声が聞こえた。



「はーい」

アタシは躊躇う事なく口を開いた。


「今すぐ迎えに来て。」


「・・・りょーかい」


顔は見えぬが想像するのは簡単だ。


そう言った白井は、きっとニヤリと笑っただろう