とりあえず状況から見て、今日も誰かがヤラレルかもしれない。


祐樹と雅がヤラレた今、残ったのは


高貴、那智、竜、勇ちゃん、美咲・・・アタシ。


待って。


そうだ。


多分そう。


一週間は当たり前だが七日ある。


約束まで五日、残るはアタシ以外のメンバーで五人。


確実に一人づつ潰すつもりだ。



「何で皆こんな時に集まってんのよ!」

アタシは美咲の携帯を耳にあてて、コールを鳴らしながら思わず呟く。


「・・・それは、私が一人の時狙われたら危ないからって・・・」

美咲は小走りにアタシの後を追い掛けながら答えた。


そうか。
美咲は女だし、倉木らしいっちゃーらしいけど。


アタシと美咲は急いで駅ビルを抜けて、公園へと急ぐ。


PRRRRR
PRRRRR


出やしない。


「美咲!本当に番号あってんの?!」


公園へ続く坂道の途中。
苛立ちを隠せずに美咲を振り返った。

「家に居た方が絶対・・・・・・」


「・・・・・」


安全なのに・・・

そう言いかけて美咲の異変に気付いた。