「・・・・・。」

頭がついていかない。


辺りを見渡すと、皆が黙ったまま俯いてた。


「皆は知ってたんだ?」


アタシが呟く様に尋ねると、さっきまでずっと黙ってた那智が顔を上げた。


「だってお前、傷つくだろ?」

目を細めて、泣きそうな顔で。


「・・・・・・」

那智・・・




「黙ってたのは悪かった。でも今、白井に狙われてるのはお前だ。だからちゃんと話しておかなきゃいけないと思ったんだ。」


祐樹が真っ直ぐにアタシを見た。


「ごめんね愛美。」

竜がギュッとアタシの腕にしがみつく。



「・・・・・。」


多分、今


胸が痛いのは・・・



皆がアタシに隠してた事じゃなくて・・・・


アタシを傷つけまいと、


知らぬ間に守られてた事を知ったから・・・・




由美が言ってたのは、間違いじゃなかった。


間違ってたのはアタシ。


「白井から何か連絡が入ったらすぐに言う事!黙ってたら怒るぞ!」


祐樹はパンパンッと両手を叩く。


その一言を最後に、
いつの間に皆は、またいつもの雰囲気に戻っていった



そんな中でも・・・・