「お前に大事な話しがある。」


「・・・・・。」


祐樹が険しい顔をするもんだから、アタシはつい後ずさりする。


「そんな顔したら愛美が怖がるでしょっ?」

竜が庇う様にアタシの頭を撫でた。


「怖がってもらわないと困る。」


「・・・・・。」

わけわかんない。


大事な話しって・・・・



首を傾げたアタシに、祐樹が続けて口を開いた。


「白井の事、あんま甘く見るな。アイツは異常だ。」


「・・・・・。」


大事な話しって、それだったんだ。

アタシは黙って祐樹の言葉に耳を傾けた。


「アイツは人の事を玩具としか見てねぇ。たんなる暇つぶしか、もしくは本気で征服しようとしてるのか」


「征服・・?」

どうゆう意味?




腕組したままの高貴が口を挟む。


「そこらの目立つ奴らは片っ端から白井にやられてる」


それに付け加える様にして雅が呟いた。


「しかもその中でも、リーダー格な奴に特に的を絞ってやってるらしい。仲間を引き合いに出して、口を封じるんだ。」


「・・・・・。」


意味わかんない。