ーキーンコーンカーンコーンー
今日最後の1時間。
教科は‘学活’
今度の体育祭の係決め。
黒板にずらずらと係が書かれていく。
去年係はやらなくていいと言われたのでやってない。
何の係に入ろうかな…?
「もうそんな時期かぁ。」
後ろで莉華が呟く。
とっさに後ろを向いて
「そだねー。もう体育祭だよ。そしたらすぐに水養祭。だよ~」
「早いね。」
「うん」
しみじみと2人で日の早さを感じていたんだけど、
ご予想通りの先生のどなり声。
「こらっ!真希!な~に後ろ向いてんのかなぁ?」
私のクラスの担任は皆を下の名前で呼ぶから結構親しみやすい。
「えっと、莉華と日の早さを感じてましたっ!」
ときっぱり。
「そかそか~でも早くしないと時間も早く進んじゃうぞ。」
先生は私のきっぱりきちんと言う性格と天然な性格で私の事を気にってるらしい。
皆からは羨ましがられてる。
「はぁ~い」
軽く返事をしてまた黒板に向かいにらめっこ。