「え・・・別に悪くないけど・・・早くない?」
確か莉華は体育祭の時に好きな人をつくるって張り切ってたはず・・・
「だって♪さっき廊下歩いてたらイケメンさんがいてさあー♪ズッキュンって!」
少し照れながらもものすごい笑顔の莉華。
「ズッキュン・・・ってどんな?」
恋なんてしたことのない私は全く気持ちが分からない。
「うーんとね・・・言葉では言い表せないんだけど、なんかこう・・・その人を自然に目で追っちゃうんだよね・・・」
「自然に?」
「うん。まあ、体験してみないと分んないって♪」
そんな体験って・・・
いつの話になることやら。
「まあ、ガンバッ!」
なんて莉華か言うからつい
「うんっ!!」
なんて微妙に張り切っちゃった。