そう、これでいいんだ。

「武が下手だから負けちゃったじゃん!もう!」と無理矢理笑顔を作る。

その時たこ焼き屋さんの屋台が目に入った。

「じゃあみんなでたこ焼き食べようよ!」と言う。

「よし、じゃあたこ焼きをオゴってやるか!」と武。

たこ焼き屋さんでたこ焼きを二つ買い、近くのベンチに座る。

勝利チームと負けチームに一つずつ。

「…懐かしいね」と理子さん。

「そうだな。」と笑う堂島さん。

それを見ながら切なくなる私。

小声で武が話しかけてきた。

(ここでたこ焼きを選ぶなんていいところに気がついたな)

悲しい気持ちをぐっと抑えうなずく私。

そうしているうちに祭りの時間も終わり、四人で帰り道を歩いていく。

「なんだかこのまま帰るのはもったいないな。花火でもやるか?」と武。

「いいね!花火やろうか!」と堂島さん。

「私の家の近くに公園があるからそこでやろうよ。バケツとか取ってくるから!」と理子さん。

花火を買うために近くのお店へ。

適当に選んで花火を買い、理子さんの家でバケツを借りて公園へ。

ここでもみんな子供のように花火ではしゃぐ。