何歳の時の写真だろう?大学時代のかな?なんて眺めていたら理子さんが浴衣を持って戻ってきた。

「おまたせ!じゃあ着替えちゃおうか」

「理子さん着付けも出来るんですね〜すごい!」

「小さい頃から着付けとかはお母さんに仕込まれたからね。いろいろな事をやらされてきたよ〜」

「理子さんって何でも出来そうですよね。羨ましいなぁ…」

「そうでもないよーお料理とか下手だし。結婚したら毎日大変だろうな…」

そう言いつつ顔は幸せそう。

やっぱり結婚は特別なんだろうな。

「この写真は堂島さんと理子さんですよね?」

「うん。付き合い始めて間もない頃の写真。懐かしいなぁ」

「大学生の頃ですか?」

「うん。若いでしょ?」

「二人とも全然変わってない!」

「そうかなー?充は変わってないと思うけど私は…」

「えー?理子さんも変わってないですよ!」

「お世辞でも嬉しいわ!さ、着替え着替え!遅れちゃうよ!」

手際よく浴衣を着付けてくれる理子さん。

なんか私が理子さんの子供みたい。

そういえば私も小さい頃はお母さんに浴衣を着せてもらったな…

理子さんもお母さんになったら自分の子供に浴衣を着せてあげるんだろうな。