「ありがとう」
と笑顔でお礼を言ってくれた彼。
「おう、悪いな」と武。
応接室のドアを閉め、なぜか2人の会話が気になって仕方がない私。
ドアの前から動けない。
胸の中がソワソワしているのがはっきり分かる。
「いやいや、私は一目惚れなんてしない系だし」
と誰に言われたわけでもないのに自分に言い聞かせた。
小走りで自分のデスクに戻って仕事をするも、思い出すのは「ありがとう」と言ってくれた時の彼の笑顔。
その度「いやいやいやいや」と何度も心の中で叫ぶ。
数十分後、武と彼が応接室から出てくる。
「じゃあ、悪いけどよろしく頼むな」と彼。
「ああ、時間空けとくよ」と武。
彼の後ろ姿をあの時と同じようにいつまでも目で追いかけている私に武が言った。
と笑顔でお礼を言ってくれた彼。
「おう、悪いな」と武。
応接室のドアを閉め、なぜか2人の会話が気になって仕方がない私。
ドアの前から動けない。
胸の中がソワソワしているのがはっきり分かる。
「いやいや、私は一目惚れなんてしない系だし」
と誰に言われたわけでもないのに自分に言い聞かせた。
小走りで自分のデスクに戻って仕事をするも、思い出すのは「ありがとう」と言ってくれた時の彼の笑顔。
その度「いやいやいやいや」と何度も心の中で叫ぶ。
数十分後、武と彼が応接室から出てくる。
「じゃあ、悪いけどよろしく頼むな」と彼。
「ああ、時間空けとくよ」と武。
彼の後ろ姿をあの時と同じようにいつまでも目で追いかけている私に武が言った。