「そうですね・・・みんな良い物には違いないんでしょうけど、なんかこうビビッとくるものが無いって言うか」

「そうなのよねぇ・・困ったな」

時計を見るとお昼過ぎ。

「理子さん!お昼食べてリフレッシュしましょうよ!」

「そうね。お腹も膨れれば良い考えも浮かぶかもしれないし」

そう言って二人でレストランへ入る。

二人ともパスタを注文し、改めてプレゼントの話題へ。

「うーん。。なかなか見つからないわね・・プレゼントってなんでこんなに難しいんだろう?」

深い溜息を吐きながら落ち込む理子。

「そんなに深く悩まない方が良いですよー。贈り物は気持ちじゃないですか」

「そうだけどさー贈るからにはって気持ちもあるじゃん?」

「それもそうですよね・・・そうだ!」

「何?突然どうしたの?」

「理子さんが今まで貰ってきた物で一番嬉しかった物って何ですか?」

「私が今まで貰って嬉しかった物?」

「そうです。それを堂島さんにも贈ってみてはどうですか?」

「そっかーその手があったか。流石麻美ちゃん!」

「いえいえ(照)それで、一番嬉しかった物って何ですか?」

「それはやっぱりコレかな」

そう言って左手の薬指を掲げる理子さん。

一瞬、胸が締め付けられるような感覚が私を包む。