「ちょっと雅晴!そういう言い方は良くないよ!謝りなさい」

理子さんの言葉を無視する雅晴。

「もう、大人になってもそうやってトゲトゲしいんだから。ごめんね麻美ちゃん。雅晴も悪気は無いと思うの」

「いえ・・・とんでもないです・・・」

理子さんと雅晴さんのやり取りに言葉が出ない私。

「じゃ、俺行くわ。またね」

そう言うと駅の方へ歩いていってしまった。

呆然とする私・・・


「・・・ちゃん!」

「麻美ちゃん!!!」


「は、はい!」

「どうしたのぼーっとしちゃって。そんなに雅晴の事が衝撃的だった?」

衝撃的といえば確かにそうなんだけど・・

もっとこう、白馬の王子様的な感じじゃなくて、ちょっとアウトロー的な何かな感じ。


うーん・・衝撃的か。

「はい。かなり衝撃的でした。今まで生きてきてあんな人に出会ったことなんて無くて」


「まあ確かに雅晴は変わってるかもね。私と初めて会った頃はもっと尖ってた気がするけど」

そういってクスクスと笑う理子さん。