梨磨から離れた方がいいのかもしれない。

もしかしたら私を思って言い出せないのかもしれない。


梨磨は私から離れたいんじゃないかって。



でも、それを言ったら





思いっきりほっぺをつねられた。




「私が毎日笑えているのはこころが隣で笑っているからだよ?こころは…私が守るから」





そう言ってくれるキミがいるから

だから私はキミの優しさに甘えてしまう。




私の世界に梨磨だけがいればいい。

他の人なんていらない。




梨磨さえいてくれれば私はどんなことにも耐えていける。


だから…―皆が頭で描いている若葉こころを演じきって見せる。

もう…誰もいらないから…



だから私は自分と言うものを捨てようと思う。


必死でもがいている私が酷く滑稽に見えた。




もう…


何もかもに疲れちゃったのよ…






それは、どんな高校へ行っても同じだとばかり思ってた。