「岸本ーこれ担任が、ってなにシケた面してんの?」
「谷口…」
「うわー空気読んでよ」
「ひでーっ!」
谷口は、「はい」と一枚のプリントをあたしに渡した。
「ありがと」
「どうかしたの? ぁ…飯田?」
思わず、ピクンと肩が反応した。
谷口は、フッと優しく笑う。
「別れた?」
「…わか、んない…」
「ふぅん…。あのさ、今日の放課後暇?」
「ぇ、うん…まぁ」
「じゃあさ、ちょっとつき合ってくんない?」
「ぇ…」
突然の誘いに、あたしはとりあえずコクンと頷いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…