「寂しいっ?! もう高校生だよ?! バッカみたい!! そんなの放っとけば」


思わず、途中で言葉が止まった。

蓮はものすごい怒った顔であたしを見る。


「桃嘉、謝れ」

「…っ」

「ナツに言わなくてもいいから、ここで謝れ」

「…いやっ」

「おい」

「嫌っ!! 蓮のバカ!! 奈津子ちゃんからの愛情弁当食べて喜んでれば?!

蓮なんか大ッ嫌い!!!」



あたしは無理矢理蓮から離れ、ダッシュ。

校舎裏まできて、あたしはしゃがみ込んだ。


その瞬間、涙が溢れ出す。


「…れんーっ…」


”大ッ嫌い”


そんなわけがない。

本当は…


”大好き”


そう言いたかったのに。