昼休みになり、あたしは急いで蓮の方に向かった。
「蓮、お昼食べよ!」
「おぉ」
蓮が席からたち、教室を出ようとした時だった。
「蓮くーん!!」
また…っ?!
奈津子ちゃんは、勢い良く蓮の胸に飛び込む。
「あたしね、蓮くんのためにお弁当作ったんだよぉ!」
お、お弁当…?!
「いや、俺あるし…」
「食べて! 食べて!」
「…今日だけな。次はもらわないから」
「うんっ!!」
…れん??
蓮は奈津子ちゃんからお弁当を受け取り、屋上へと向かう。
あたしも、ゆっくりと蓮の後を歩く。
なんで…?
蓮、なんで受け取ったの…?