翌日の朝、あたしと蓮は担任にものすごい怒られた。

実は、あのまま放課後まで寝ちゃってHRにもでないままそのまま帰ったんだ。

映画を見に行く時間もなかったし。


「れーんくーん!」


はぁ…とあたしはため息。

あれから…状況は全く変わってない。


結局…蓮になにも言えなかったし。



「桃嘉ー昨日はどうしたの?」

「怜…」

「まさかとは思うけど、してた?」

「違うっ!!//」

「なーんだ」

「…」

「…言えなかったの?」


あたしは、コクンと小さく頷いた。


「ごめん…」

「はぁ…。んで、彼女がこんな悩んでんのに、彼氏は他の女とごゆっくり?」

「…っ」

「桃嘉…無理しなくていいんだよ」

「うん…」

蓮に言わないといけない。

わかってる…だけど、怖いんだ。


嫌われるかもしれない──って。