…どのくらい時間が過ぎたんだろう。 外が段々と暗くなっていくのがわかる。 「蓮…」 「ん、わかってる」 そっと、名残しそうに…蓮はあたしから離れた。 「ごめんな」 「ううん、帰ろ!」 蓮に心配なんかかけたくない。 あたしは、精一杯笑って蓮の手を握った。 いつものように、手を繋いで帰る。 だけど… いつも温かいはずの手はなぜか、 少し冷たかった──…。