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いきなり差し出された手。

あたしはそれを恐る恐る握ろうとした時だった。



「あたし蓮くん好き」

「へ…?」

「蓮くんのこと、ずっと好きなの」


彼女の目は、綺麗な青色。


あ…朝見た子だ。



「だから、あたしが蓮くんの彼女になるね」


ニコッと笑顔で言う彼女に、背中がヒヤッとする。



「あたし、狩野 奈津子。ナツコでいいよ」

「ぁ、ぇっと…岸本、桃嘉、です…」


奈津子ちゃんはニコッと笑って、あたしの手を握った。




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