クラスの奴と仲良くなるのはいいんだけど…。
彼氏より他の男? とか、柄にもなく思ってしまう。
「蓮! お昼にしよ!」
昼休みが始まってから15分か…。
あと二十分しかねーじゃん。
「ん」
「?」
「どこで食べる? 教室?」
「ぇ…屋上でいいよ?」
「谷口と話さなくていいの?」
「…ぇ…?」
桃嘉は目を丸くする。
その表情に、思わずハッと、自分の言葉が恥ずかしくなった。
なに言ってんだ、俺…。
「れ、蓮…?」
「…わり。屋上行こうぜ」
「ぁ…うん…」
ヤバイ。
このままじゃ、非常にヤバい。
…いつか、桃嘉にキモチをぶつけてしまいそうだ。