蓮は一本取り出して、ベンチに座り飲み始めた。 「なんだよ」 「…ふられ、たのかと思った…」 「はぁ? ふざけんな」 「だって…」 「俺はお前を離すつもりなんて1ミリもない」 はっきりとそういう彼。 あぁ…また顔が熱くなる。 缶ジュースが、すごく冷たく感じる。 左で座っている彼の存在が、温かくて。 そっと、包まれた左手が温かい──。